外国からペルーにやって来る観光客のほとんどはクスコを訪れる。一方、その足でティティカカ湖のあるプーノへと向かう人も少なくない。日程と移動時間の関係からバスがよく使われるが、たまには列車でのんびりと旅をするのもまた一興。
そんな観光客のために大人の旅を提供してくれるのがこのAndean Explorerだ。この列車は週三回、朝8時にクスコのワンチャック駅を出発する。
1920年代の特別列車を再現したAndean Explorerは、機関車と貨車1両、客車2両とラウンジ兼展望車で編成されている。プーノまでの所要時間は約10時間。昼食とアフタヌーン・ティーのサービスがついて一人USD143(片道)。4月から10月の繁忙期には月・水・土に加え金曜日も運行される。
COCHE DE PASAJEROS (客車)
座席は進行方向に向かって左側が4人席、右側が2人席。ゆったりとした作りで、長旅でも疲れを感じる事はない。
COCHE-BAR OBSERVATORIO (展望車・バー)
列車最後尾にはバーラウンジと展望スペースが設けられている。
ピスコ・サワーもあるが、ここは列車の雰囲気に合わせて古き良き時代のカクテルをオーダーしたいところ。
LA RAYA (ラ・ラヤ)
クスコから170㎞、標高4,319mに位置するクスコ-プーノ間ルートの最高地点。列車はここで10分停車し、気の向いた乗客は散歩がてら併設の土産物屋を覗く。
ランチタイム
メインディッシュは牛、鶏、ラザニアの3種類。その他エントラーダ2種、パン、飲み物とデザートのアロス・コン・レチェが付く。
JULIACA (フリアカ)
途中フリアカの街を通過。プーノには空港がないため、飛行機での観光客はこの街が起点となる。いつもは通過点に過ぎないフリアカだが、初めて見た線路沿いのメルカド(市場)に何故か懐かしさを感じた。