クスコ旅行 インティライミ 後編

サクサイワマン会場に到着。駐車場でバスを下り、ロープやテントで仕切られた小さな入り口から入る。観光客数に対して入り口が狭すぎて、こんなところでも大渋滞。延々と遠回りさせられ、どのお客さんも超ブーイング。昔はこんなややこしい作りじゃなかったらしいけど、観光客が増えすぎて、年々変なシステムに変更されてるらしい。いったいこれ、誰が考えるんだか?この座席に座るだけでUS$80、バス代・送迎代も含め相当な値段なのにねー。

サクサイワマン会場の地図。白い部分が インティライミのメイン会場。グリーン(上)、オレンジ(左)、ブルー(下)が完全予約制の座席ゾーン。真ん中のグレーゾーンが儀式の中心となるステージ。ちなみに赤い線が正規の会場の境界で、それにそって警察が警備してる。オレンジゾーンが正面で一番いいんだけど、その中のどの席になるのかは会場に着くまでまったく分からない。バスの中でぎゃーぎゃー言ってやっと手に入れたチケットの番号は、「F63、F64」。これが結構いい席だったのよ。 オレンジゾーンのほぼ真ん中♪うふっ 神様は見捨ててなかったのね~

「ぱぉ~んっ ぱぉ ぱぉ~んっ!」 ほら貝の合図と共に、太鼓とケーナの音が聞こえてきた!

東南方向から、タワンティンスーユの兵士たちが登場。なんか、戦国時代の映画みたいで、よいなぁ(笑)

色とりどりの衣装を纏った兵士が中央のステージを囲む。

リズムに合わせて飛び、跳ね、踊る。

青いマントの「太陽の処女」を先頭に、 やってきました、王妃様。今年の王妃様はとっても若く、衣装も新しく華やか。他のサイトで過去のインティライミの写真を見たけど、その王妃様は・・・ ちょっとおばちゃんだった(苦笑)毎年変わるのか数年ごとかは知らないけど、かわいい子に当たってよかった、よかった。

さて、お次はインカの王!王が中央祭壇に上るまで、みんな頭を下げて待つ。王妃様はずっとこの位置。 かわいそー。

2007年度のインカ王は この方♪ おやまぁ、随分お歳を召されてる事。奥さん、あんなに若いのに(笑) タワンティンスーユの民を従えた王が、太陽に向かって感謝の辞を述べる。 そして全員、太陽の方角を向き、祈りを捧げる。すると…

「太陽の神よ~!」

雲が晴れ、太陽が出た~!! いやー、驚き。本当にこのタイミングでお日様が顔を出した。お客さんも大喜び、大拍手が巻き起こる。すごいねー こんなタイミングでって、なかなかできませんよ。

タワンティンスーユ4州の各代表がインカ王に挨拶、持参した貢物や特産品を奉納する。

神官から黄金の器に注がれた「聖なるチチャ」を受け取るインカ王。この飲み物は太陽神と山の神々に捧げられた後、神官たちにも振舞われる。

「ウィルカニナの儀式」 インティライミの開催期間消されていた聖なる火が太陽神によって再び着火される。この聖なる火は来年のインティライミまでタワンティンスーユを照らし続ける、と言うもの。

会場の4隅に積まれていた藁束にも火が点けられ、民は踊りに酔いしれ祭りは最高潮に達する。

中央祭壇に運ばれた生贄のリャマの心臓と肺を取り出し、神官が今年の吉兆を占う。

インカの最高神官が、トウモロコシと生贄のリャマの血で作られたパンをインカ王に勧める。パンは臣下にも分け与えられ、祭りの間続いていた断食は終わる。

このあとインカ王が太陽神にインカの領土と民の加護への感謝の辞を述べ、祭りは終了。

午後4時過ぎ、喜びの音楽と踊りが続く中、中央祭壇から降りたインカ王は民の間を巡って悠々と退場。最後の踊りを無視して帰った人、残念でした。間近で改めて見ると、とってもいいお顔してましたね、この人は。さすが王に選ばれた人だわ。

全てが終わったのが午後4時15分ごろ。三々五々帰路につく観光客。ガイドに連れられバス乗り場に行くも、バスがどこにあるんだか分からない。「バスを呼んでくるから、ここで待ってて」とどこかへ消えるガイド。おいおい、携帯も持ってないのかよー まったく。ガイドの対応にはむかつくものの、お祭り自体はなかなかよかった♪同じグループのお客さんもいい人達で、みんな優しくてよかった♪終わりよければ、全てよし?お祭りはじっくり見れたし、お天気も悪くなかったし、まずまずの内容でしたかな♪

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