希少野生動物シリーズ1ソル硬貨第4弾はアンデスバク

ペルー中央準備銀行(BCR)は15日、コレクション向け1ソル硬貨「ペルーの希少野生動物シリーズ」第4弾となる「アンデスバク」を発行した。


Tapir Andino(Tapirus pinchaque)

アンデスバク(Tapirus pinchaque)は地球上に存在する4種のバクのうち最小で、コロンビア、エクアドル、ペルーの山間部に生息している。ペルーではカハマルカ、ピウラ、ランバイエケの標高2000~4000mにかけ分布する。

この種は基本的に単体で生活、植物種子拡散や土壌肥沃化で動植物相の拡大に寄与し、森林や原野自生の要となる。世界中で2500頭、ペルーには約400頭が生息するとされ、その一部はカハマルカのタバコナス・ナンバリェ自然保護区およびパガイバンバ森林保護区内に暮らす。

「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(通称: ワシントン条約)」の附属書Ⅰに含まれるアンデスバクは、違法な狩猟や捕獲による生息数減少のためペルー国内でも絶滅危惧種に分類されている(中銀サイト説明を要約)。

同硬貨の発行枚数は1000万枚、「Oso Andino de Anteojos(アンデスメガネグマ/2017年7月18日発行)」ならびに「Cocodrilo de Tumbes(トゥンベスのクロコダイル/2017年11月8日発行)」、「Cóndor Andino(アンデスコンドル/2017年12月13日発行)」に続くシリーズ4枚目の硬貨。

(ソース: BCR)