講演会:日本絵画の特徴とは?

「¿Cuáles son las características de la pintura japonesa?(日本絵画の特徴とは?)」という講演会に出席した。日本絵画に特別思い入れがあったわけではないが、その内容が「中国絵画の影響からどう日本の独自性が現れてきたのか、という観点から」と聞いて、興味を持ったのだ。

「日本と中国は同じようなもの」と思っている人は少なくない。国の位置や言葉の違いを伝えても、「でもやっぱり文化的に似ているんでしょう?」となる。確かに日本は中国からさまざまな文化的影響を受けているが、価値観や好みはずいぶん違う。その違いをうまく伝えたらなぁと常々思っていた私は、そのヒントを探るべく会場へ向かった。

会場は南米最古の大学である国立サン・マルコス大学、講師は株丹千晶在ペルー日本大使令夫人。令夫人は京都大学文学部・美学美術史学科をご卒業、学芸員の資格もお持ちだとか。ご本人は「専門家ではない」と仰っていたがいやいや。海外でこういう話を聞く機会は貴重だし、ありがたいこと。会場は学生や一般人も多く、大盛況。このテーマに興味を持ってくれた来場者に、日本人として感謝。

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講演は日本と中国の基本情報(位置関係や言語の違い)に始まり、中~近世にかけてそれぞれの国の文化を担った支配者層について、中国から伝わった水墨画の中で日本人が好んだポイント(デザイン性、叙情性、自然との類似)の解説、中国との好みの違い、日本古来のオリジナルであるやまと絵と、やまと絵から発展した日本の独自性の展開、金碧障壁画と琳派について云々というもの。障壁画や琳派に現れる日本美術の特徴が現代アニメやマンガに通じている、という話で講演は締めくくられた。スクリーンの最後に映し出された参考文献の多さにびっくり。さぞや準備が大変だったことだろう。令夫人、並びに関係者の皆々様にこの場を借りて御礼申し上げる。

しかし困った。日本と中国の違いを言うためには、日本だけでなく中国についても理解していなければならない。ところが私はかの国について、知っているようで何も知らないのだ。たとえば「琳派は血族や徒弟制度を越えた精神性で繋がった一派」と聞いて「これは日本的だ!」と思ったけれど、あとで令夫人に伺ったら「中国にもありますよ~」とお返事をいただき、無知をさらけ出す始末。要は日本を語るレベルにすら至っていないのである。とほほ。

一方で、日本人が持つ叙情性(lirismo)について再認識できたのはよかった。私でも日本の四季や折々に催される行事の意味、自然とのかかわりならなんとか説明もできるだろう。そこから草木や鳥など自然をモチーフにした琳派に繋げて・・・なんていうウルトラCができるとは思わないが、多少なりとも日本的な叙情性について触れることができるのではないか。まあ私が1人でもがくより、ペルー人がこの講演会に参加してくれたら一番早いんだけどね。幸い同じ講演があと2回行われるので、ペルー人家族や友人知人にお知らせいただければありがたい。日本のarteを知る絶好のチャンス、もちろん在住者の方もご一緒に。

★Conferencia/¿Cuáles son las características de la pintura japonesa?★

1、Pontificia Universidad Católica del Perú
Martes, 14 de noviembre 13:00~
2、Centro Cultural Peruano Japonés
Viernes, 17 de noviembre 19:30~

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