ペルー・チリ国境の出入国手続き 16日から迅速化

国家在留監督局(MIGRACIONES)は、ペルーとチリの国境における出入国手続きを、両国の並行管理により8月16日以降迅速化する予定と発表した。

このシステムは、昨年11月チリのサンティアゴにおけるクチンスキ大統領とバチェレ大統領の共同声明に盛り込まれた国境施設統合管理合意に基づくもので、国境通過手続きの迅速化および両国間の観光・貿易の促進が目的。

ペルー・チリ国境にはペルー側(タクナ州サンタロサ)とチリ側(アリカ州チャカルータ)双方に入国管理施設があり、互いの距離は500m。両国市民は現在、出国と入国手続きをそれぞれの国の施設で別々に行っている。

今月16日以降は両国の施設にチリとペルー双方の入国審査官が共に配置され、並行管理の下で両国市民ならびに外国人入出国手続きの迅速化を図るとした。

ペルーおよびチリ市民は従来通り身分証明書の提示のみで国境通過が可能。国家在留監督局はさらに、同国境への仮想入国カード(TAM Virtual)導入に向け準備を進めていると報告。

TAM Virtualは現在リマ国際空港(ホルヘ・チャベス国際空港)で運用中の入国管理システム。これに伴い、入出国時に記入・提出していた従来の手書き入国カードはペルー人・外国人共に不要となった。

(ソース: Andina 13/08/17)