マチュピチュ遺跡新入場システム補足規定発表

文化省クスコ地方支局は、2017年7月1日から10月31日(11月もしくは12月まで延長の可能性あり)にかけ施行されるマチュピチュ遺跡の新たな入場システム(午前・午後2交替制)の実施にあたり、補足規定を発表した。

同規定には、マチュピチュ山およびワイナピチュ山の入山にあたり観光ガイド同伴が要求されないこと、また2日連続でマチュピチュ遺跡を見学する場合2日目のガイド同伴は任意扱いになること、さらには午前・午後時間帯におけるそれぞれの見学時間は最大4時間に制限されることなどが盛り込まれている。マチュピチュ遺跡入場に関する補足規定は次のとおり。

補足規定

文化省クスコ地方支局は、2017年7月1日から同年10月31日にかけ、文化省令第070-2017-MCにて承認された「マチュピチュ遺跡保全のための観光見学規則(以下規則と称す)」につき、以下に補足する細則および規定をもって適用される旨を通達する。

  • 2017年5月2日公布の文化省令第070-2017-MC発効前に購入された入場券については、規則上の第一暫定補完条項のとおり従前の滞在時間が有効となる。
  • マチュピチュ遺跡の観光見学については、午前6時から正午まで、または正午から午後5時30分までの時間帯(2交替制)において、当該訪問者の入場から最大4時間とする。
  • 同措置は、午後入場する訪問者に対し、文化省令第030-2016-MCで定められた午後1時以降の割安入場料による3見学ルートの何れかを通じた遺跡内の快適な見学の促進を意図するものである。
  • 午前の入場時間帯については、インカトレイルおよび西ルート(訳注: 水力発電所方面経由)からの訪問者を含め、マチュピチュ山とワイナピチュ山への入山者を加えた最大入場者数を2673人から3267人と定める。インカトレイルおよび西ルート由来の訪問者については午後の入場も可能とする。
  • 午前の時間帯で午前10時から正午の間に入場する訪問者については、入場から最大4時間の滞在が可能となる。
  • 午後の時間帯(正午以降)に入場する予定の訪問者が早めに遺跡へ到着した場合、午前11時以降の繰上げ(1時間)入場が可能となる。午後時間帯の最大入場者数については2673人と定める。
  • 団体での訪問者は1グループあたり最大20人とする。すべての訪問者(特にインカトレイルおよび西ルート由来の訪問者)に対し、入場券の事前購入を勧告する。
  • 規則第17条1項の適用により、マチュピチュ遺跡への入場には観光ガイドの同伴が義務付けられる。遺跡内3見学ルートのいずれも、ガイドは始点から終点までの間少なくとも3時間同行する義務を負う。ガイドはまた、第18条の定めにより遺跡入口での混乱を避け入場前に予め自己グループを編成しなければならない。
  • 規則第18条4項に定める旨を順守する目的から、観光ガイドは遺跡への入退出時に記入・提出する書式「マチュピチュ遺跡入退場票」を文化省クスコ地方支局のウェブサイトからダウンロードすることができる。
  • 2日連続でマチュピチュ遺跡に入場した訪問者は、前日(初日)の入場券を提示しかつ同行した観光ガイドの名を告げることで、2日目は例外的にガイドなしでの入場が可能となる。
  • 訪問者はマチュピチュ山およびワイナピチュ山への入山に際し観光ガイドの同伴義務を負わない。マチュピチュ遺跡の訪問者がマチュピチュ山およびワイナピチュ山を訪れる場合、入山の前後に自己のグループおよびガイドの同意が必要となる。
  • 規則第17条2項および5項で定める午後時間帯の無料特別入場対象者(訳注: クスコ市民ならびにクスコ在住者)の観光ガイド同伴は任意扱いとなる。
  • 同一日の午前・午後双方の時間帯にマチュピチュ遺跡を訪問しようとする観光客は、それぞれの入場券を購入しなければならない。その場合、午後時間帯のガイド同伴は任意扱いとなる。
  • マチュピチュ山入山者の滞在時間はマチュピチュ遺跡見学を含め最大7時間、同じくワイナピチュ山は最大6時間。
  • 規則第16条の定めにより、止むを得ない場合を除きマチュピチュ遺跡退出後の再入場はできない。
  • 当補足規定は履行状況ならびにヒアリングの評価に基づき今年11月または12月まで継続実施される可能性がある。

マチュピチュ遺跡をインカ文明の象徴かつペルーの主要観光地として保護する目的から、文化省クスコ地方支局は関連企業や旅行代理店、認可観光事業者、観光ガイドおよび一般市民に対し、これら補足規定ならびに規則各条項の履行にあたり確実な貢献を求めた。

(ソース: PortaldeTurismo 23/06/17)

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