ベジレストランに行ってきました

ここ2~3年、リマ市内にベジレストランが急増している。しかも、おしゃれで美味しい店が続々登場!つい先日行った店も味・ボリュームともに素晴らしく、物足りなさはまったくなかった。最初は男性客が多いのに驚いたが、これなら満足なはずだ。

リマの場合、自分の意志でベジタリアンとして生活している人はまだそう多くないように思う。だからだろう、レストランもラクト・ベジタリアン(乳製品を食べるベジタリアン)や、ラクト・オボ・ベジタリアン(乳製品と卵も食べるベジタリアン)向けが多い。今のところは単に「ヘルシーな料理」として評価されている感じかな。でもそれでいいと思う。そこから栄養バランスや環境について考えていけばいいのだから。

とはいえこうしたベジレストランの客層は、白人系か欧米人旅行者がほとんどだ。鶏肉の年間消費量が26.6kg/1人当たりのリマで、「肉を食べるな!」はなかなか理解されないだろう(日本人は12kgほど)。ベジ食の優位性を伝える前に、着色料や保存料がいかに身体に悪いかを教えるべきだしねぇ。そして何より、食でストレスを抱えるのはよくない。ということで野菜好きな私だが、ベジタリアンになる気はいまのところない。

それにしてもトリップアドバイザーの「リマのベジタリアンレストラン」リストは無茶苦茶だ。もちろんこの口コミランキングは世界中の人が選んだものだけど、リマにベジレストランが少ないからこういう結果になる(掲載されている店が悪いということではなく、あくまでベジレストランじゃないだろー!という意味で)。このランキングが本来のテーマに沿ったものになるころには、リマっ子の食生活も少しは変わるだろう。その時に「ヘルシー」とは対極にあるペルー料理がどう変化するか、ちょっと楽しみだ。