Ruraq Makiとシピボのキーホルダー

先日、Ruraq Maki, hecho a manoに行ってきた。今年は11月に大火事があったCantagallo(カンタガヨ)居住区の人たちも参加するとあって、これは行かねばと思っていたのだ。

Ruraq Maki(ケチュア語で“手づくり”の意)に参加するのは、文化省が認めた民芸・工芸の名工ばかり。私の好きなアヤクチョのRosalia Tineo Torresも出品していた。彼女が作る素焼きの動物シリーズはとても愛らしく、オススメだ。いずれも笛になっていて、お尻から息を吹き込むと、アンデスの風のような乾いた音色が響く。
アヤクチョの工芸品

ルラック・マキのパン屋織物や置物が並ぶ中、3年前にセントロの中央準備銀行博物館で出会ったダマシーノさんを見つけた。今回のオススメはパネトンだ。全粒粉をベースに、イチジクやレーズン、アグアイマントなどのドライフルーツと、数種類のナッツが入っている。イースト菌を使っていないためちょっと固めの仕上がりだが、保存料・香料・着色料ともに無添加なのでとてもヘルシー。ちょうど今年のパネトンを決めあぐねていたので、即決。むふふ、よい買い物ができた。

カンタガヨの特設ブースは、会場の一番奥に設けられていた。各作品には制作者名の入ったタグが付いており、売れたら本人に還元する仕組みだ。対応してくれたシピボのDoriaが、身の上話をしながら自分の作品を薦めてくる。曰く、「市役所の支援で食べ物は足りているが、息子の制服や教科書が燃えてしまった」「息子が通っているパイロット養成学校は制服が絶対必要だから、彼も働いているが、(息子の)子供もいるから大変だ」と。ちなみにその息子は21歳らしい。あー、君たちはどうしてすぐ子供を作っちゃうかねー!

ルラック・マキ、シピボ=コニボのキーホルダーせっかくだから彼女の作品を買おうと思ったが、どうも好みに合わない。色が華やかすぎるし、使い道のない大きさのものが目立つ。マーケティングという視点がなく、「作ったから買ってくれ」というペルーにありがちな状況だ。「もし外国人に売りたいならもう少し色を抑えて、仕上がりを良くしないとダメだよ」と伝えたが、彼女はへらへら笑うだけ。仕方なくキーホルダーを2個買ったが、これなら募金箱を設置してくれた方がよかったな。支援したいけど、いらないものは買えない。

こんなことを書いたら「なんだかイマイチそう」って思う人もいるかもしれないが、そんなことはないので!!そういえば、最近お会いした人に「いやー、毒舌でいいですねー」と言われた。でもこんなの、全然毒舌じゃないでしょう!?Ruraq Makiは12月20日まで開催。私のボケた感想などはどうぞ無視して、サン・ボルハへ足をお運びください。

“Ruraq Makiとシピボのキーホルダー” への2件の返信

  1. 慶子さんも、もうペルー人の仲間入りですね。
    “echo a mano”だなんて...

    1. piyo piyoさま
      コメントありがとうございます。ペルー人の仲間入りって?と思ってよく見たら「h」が抜けていました(汗)
      正しくは「hecho a mano」です。すみません、修正しました。

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