マチュピチュでプレインカ時代の岩絵発見

クスコのマチュピチュ遺跡付近で数週間前に発見されたプレインカ時代の岩絵が、同遺跡の歴史を書き換えるかも知れないと専門家の注目を集めている。

ペルー岩絵芸術協会の協力により、クスコ地方政府文化局がマチュピチュ遺跡から100mほど離れたパチャママ地区でこの岩絵を発見。同エリアでは、ハイラム・ビンガム卿の指示の下、米イェール大の第2次調査隊により1912年に4基の墓所が見つかっているが、岩絵の存在については今まで誰も気づいていなかった。

調査を率いる専門家の一人ホセ・バスタンテは、この場所がインカ以前の人々にとって特別な意味を持っていたと考える。リャマや人型、幾何学模様が描かれた岩絵はこすれて損傷しており、一帯の観光客立ち入りを制限した上でより詳細な発掘調査が実施される予定。

(ソース: El Comerio 05/07/16)

※マチュピチュの建設時期はインカ帝国統治時代が定説。