さようなら。小西紀郎さん

ペルーを代表する日本料理人、小西紀郎さんが2016年4月16日午後2時すぎ、肝臓癌のためお亡くなりになりました。享年62歳。ペルー時間18日午後6時から20日まで、リマの日秘会館・大ホールでお通夜(お別れ会)が行われています。20日午前11時に出棺、その後ご遺体はカリャオのCementerio Británicoで荼毘に付される予定です。

棺に眠るトシローさんは、とても穏やかなお顔でした。その表情に、多くの弔問客が救われたのではないでしょうか。優しい方でしたから、最後まで周囲に気を遣ってくれたんでしょうね。読経開始までの間、あちこちでトシローさんの思い出話が語られていました。仕事、酒、歌、ギター。豪胆なトシローさんらしいものばかりです。また「16日の晩、夢枕にトシローが挨拶に来てくれたよ」なんていう声も聞かれました。律儀なトシローさんならさもありなん。ほんと、そういう人でした。

8時から読経開始。在リマ曹洞宗寺院の尼僧により、しめやかに行われました。旧知の在秘日本人たちはもとより、仏葬自体初めてのペルー人達も深く頭を垂れ、故人の冥福を祈る様子に、トシローさんの人柄が偲ばれます。

「あいつに湿っぽいのは似合わん」と、昨夜は彼の旧友たちがそれぞれ通夜振舞いをしたようです。どの席からも「トシロー、こっちで一緒に飲もうや」と声をかけられていたようですから、トシローさんもさぞや大忙しだったでしょうね。そして、あの満面の笑みで酒を酌み交わしていたことでしょう。本当に誰からも愛される人でした。

トシローさん、これまで本当にありがとうございました。
そして、さようなら。

■2009年4月15日 エイビーロード・ガイド記事
世界が認めたペルビアン・フュージョン料理「TOSHIRO’S SUSHI BAR」
初めて“取材”させて頂いた記念すべき記事。あまりのスケールに、最初はなかなかついて行けてませんでした(苦笑)

■2011年2月10日 マガジンアルク(雑誌)
世界で活躍する国際派プロフェッショナル「和食料理人 小西紀郎さん
「彼らが受け入れてくれたからこそ、今の俺がいるんだよ」忘れられないフレーズの1つです。

■2013年11月12日 飲食の戦士たち
第408回 TOSHIRO´S シェフ 小西紀郎氏
トシローさんが「おれのオフィシャル経歴書だ」と喜んでくださった記事。この笑顔が一番好きです。

■2014年10月21日 keikoharada.com
小西紀郎講演会@鶴日本語学校
日本語を学ぶ生徒さんたちに、日本料理のお話を。相手が誰であれ、常に真剣に向き合う方でした。

■2015年12月22日 阪急ブログ・海外現地生情報
日本人が作ったニッケイ料理レストラン「Oishii/おいしい」
「自分が作りたかった料理、試したかった料理を作るんだ」とトシローさん。さすが、どれも「Oishii」料理ばかりです!

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