世銀統計 50万世帯にトイレがないペルー

ペルーでは約50万世帯にトイレ設備がないとする統計を世界銀行(World Bank)が発表した。ラテンアメリカ諸国ではハイチ共和国に次ぐワースト2位。

うちリマ首都圏は20万世帯で、上下水道への接続が可能にもかかわらず、これらの住居には家屋内にトイレがひとつもないと公表。このような住居に暮らす人々はおよそ900万人おり、これは人口の約30%に相当する。

世銀の上下水道普及プログラムを統括する「Mi Baño (戸別トイレ)」協会は、ペルーでは今でも数千世帯がトイレのない住居を建て続けていると指摘。通常これらの世帯では屋外に簡易トイレを設けたり、汚水桝が設置されるという。

また地球上の26億人が同様の問題を抱え、不衛生な環境に起因する疾患から毎日世界中で約1000人の子どもが命を落としている事実を踏まえて、ペルーの様な衛生的トイレ設備の不足は国内総生産(GDP-PBI)1%~6%分の損失に相当と見積る。

同協会では3通りの設置モデルを準備、導入資金の融資を併せ戸別トイレの普及に努めている。

(ソース: RPP 24/01/16)