ペルーのじゃがいも 火星デビューの可能性

ペルー産のじゃがいもが火星に持ち込まれるかもしれない。英国のBBCが報じた。

アメリカ航空宇宙局(NASA)とリマに本拠を置く国際じゃがいもセンター(CIP)は現在、ペルー産のじゃがいもが火星の土壌でどのように育つのか実験している。

実験のサンプルに選ばれたのは、ペルー南部アレキパ州のパンパス・デ・ホヤ地区にある砂漠。この場所は生物のいない火山性の土壌で、火星と似た状態というのがその理由だ。

実験の第1段階では、NASAの研究に参加しているペルー人科学者フリオ・バルディビアにより砂漠の土のサンプルが採取され、CIPの研究所で9種類におよぶじゃがいもが試される。

研究所では、NASAの最新技術で火星の環境を再現し、これらのじゃがいもに及ぼす影響を観察するという。

また、地球から火星までの旅はおよそ9か月かかることから、火星行きのじゃがいもは到着前に発芽しないよう冷凍状態で輸送されるとした。

じゃがいもは成人が一日に必要なカルシウム、鉄分、亜鉛を摂取できるエネルギーの源とされている。

(ソース: Andina 04/01/16)