クスコ48時間ストの現場 その1

10月18日から24日までクスコを訪問した。出発の数日前に、友達が「クスコでストが実施されるらしいよ。大丈夫?」とメールをくれたけど、まさか自分が巻き込まれるとは露程にも思わず、「遠くにいるし、たぶん大丈夫~」などと答えたのだが…。

10月21日はマチュピチュの奥、高地アマゾンのとある村に滞在していた。この日はクスコとこの村の先を往復するツアーバスに途中乗車し、クスコに戻るという予定。ピックアップタイムは3時15~30分。宿のお兄さんが「ぎりぎりまで部屋を使ってていいよ」と言ってくれたので、午前中はのんびりと過ごした。

昼すぎ。そのお兄さんが深刻な顔をしながら、私の部屋を訪ねてきた。曰く、文化遺産管理民営化法案に抗議するストライキで、主要幹線道路が全面封鎖されたというのだ。友達が教えてくれたストライキ。クスコ市内でヤイヤイ騒ぐだけかと思っていたのに、なんてことだ。

クスコのツアー会社に連絡すると、「大丈夫だ。何が何でも車を送るから心配するな。少し遅れるかもしれないが、必ず行くからとにかく待て」と。でもクスコからこの村までの道路は、何ヶ所もブロックされているという。本当にたどり着けるのだろうか?どこかでバスを下ろされ、何キロも歩かされるんじゃないだろうか?でもこうなったらその言葉を信じるしかない。ピックアップ場所に指定されたレストランで、ヤキモキしながら迎えのバスが来るのを待った。

つづく。