クリスマス、そして翌日

12月25日零時の花火乱発タイムを終え、今朝は打って変って静寂に包まれていたリマの街。もうすぐお昼。はしゃぎ疲れた人たちも、そろそろ行動し始める時間だ。

朝食の味噌汁(飲んだ後はこれが最高!)をしみじみ味わっていたら、向かいの公園にサンタ猫を発見。飼い主と思しき女性がスマホを構える姿も微笑ましく、ついつい盗撮してしまった。サンタ猫とその友達

そう言えばクリスマス前、花火の爆音に怯えるペットたちをどうすべきか、という番組を見た。クリスマスと大晦日の花火に愛犬が怯え、とても可哀そうだと訴える飼い主に対し、獣医が鎮静剤の処方や耳栓の仕方を説明していた。細長く切ったコットンをモデルとなったワンコの耳に押し込んでいく。犬の耳の穴は相当深いらしく、コットンがいくらでも入っていく。それだけ耳穴が大きければ、そりゃよく聞こえるだろう。

犬の聴覚は人間の約4倍、人には聞こえない高音も聴き取るという。大きな音はもちろん、破裂音など突発的な音が苦手で、特に花火は大敵だそうだ。人が浮かれ喜ぶ花火だが、犬にとっては迷惑千万。「一年の最後にこんな仕打ちを受けるなんて!」とバカな人間たちを苦々しく思ってるに違いない。

ちなみに怯えているからと優しくしてしまうと、犬は「怖い時は怯えていいんだ、吠えていいんだ」と勘違いしてしまうため、心を鬼にして毅然と対応すべきなのだそうだ。何についても感情的なペルー人愛犬家が、鳴きわめくワンコをなだめない訳がない。故にペルーの犬たちはいつまで経ってもこの花火攻めに慣れることなく、辛い年の瀬を迎えているはずだ。ああ、神はいずこ?

ということで、昨夜の風景をご紹介。我が家は低層階だから、バリバリという音ほどに花火が上手く撮れなかったな。「リマのペットは気の毒だ」なんていいながら、大晦日に再撮を試みようと思っている私。まったく、人間ってのはどこまでも都合のいい生き物だね。