コルカ刺繍のお店

アレキパ旅行 コルカ刺繍

チバイを含むコルカ地方の名物と言えば、コンドルと温泉、そしてこのミシン刺繍だ。手編みや手織り、手縫い刺繍といったさまざまな“手”工芸を有するペルーにあって、ミシンと聞くと「なーんだ、機械か」と思う人がいるかもしれない。

しかしコルカのミシン刺繍は、まさに制作者の“手”が生んだ芸術作品。仕上がりを頭に思い浮かべながら、下書きなしに直接模様を縫っていく。細く仕上げたい線はできるだけ縫い目を重ねないように、太く力強く描きたい線はずれない様に何度も針を往復させて。失敗しても簡単にほどけないミシンによる一筆書きは、手縫いよりはるかに集中力を要する。

サラヴェリー通りにてコルカの人々が使用するのは、昔ながらの足踏みミシンだ。土産物屋の奥では、地元のおばちゃんが何の気負いもなくカタカタとミシン針を走らせていた。そのスピードと正確さは驚嘆に値する。

ちなみに祭り用のポジェラ(スカート)は一着600~700ソレス(約22,000~25,000円)、刺繍がそれほど細かくない普段着的なものでも、上から下まで揃えるとも350~500ソレス(約12,600~18,000円)はすると言う。

店の人は「最近の若い子は伝統衣装を着ない」と嘆いていたが、ジーンズやジャージが10分の1の値段で買えるのだから、それも仕方がないだろう。逆に年配者がみな伝統衣装なのは、若かりし日に活躍した一張羅をリメイクしているのかもしれない。

コルカのおばあちゃんとアルパカのクラリータちゃんチバイの広場でしばし撮影。ベビーアルパカを連れた伝統衣装のおばあちゃんという絶好の被写体を見つけ、撮らせてもらう。「お礼は?」と聞くと、「voluntad(あんたの意思に任せるよ)」と。翌日もそうだったが、コルカのモデルたちはクスコのそれより随分控えめだ。もちろんちゃんと払いましたよ。これは彼女たちの立派なお仕事。どんな仕事でも、respeto(敬意)が大事。それにしてもおばあちゃん、なんとも素晴らしい伝統衣装だこと!

可愛らしいモフモフのベビーアルパカを見た後に、アルパカステーキを堪能した。申し訳ない、でも美味しかったよ。腹ごなしに周辺を散歩した後、コレクティーボに乗って8年ぶりの「La Calera(ラ・カレラ温泉)」へ!

 

この記事は1年以上前(2014年7月10日)に投稿されたものです。
情報が現在とは異なる可能性がありますのでご注意ください。