新1ソル硬貨第15弾はハウハのトゥナンマルカ遺跡

ペルー中央準備銀行(BCR)は、コレクション用1ソル硬貨「ペルーの富と誇り」シリーズの第15弾を本日発表した。今回はペルー中部フニン州のハウハにあるワンカ族の集落跡、「トゥナンマルカ遺跡」が硬貨のモチーフに採用された。

トゥナンマルカ

トゥナンマルカ砦は、インカ帝国以前にマンタロ渓谷に暮らしていたワンカ族の中心的集落。ヤナマルカ渓谷の標高3759mに位置し、トラガデーロ湖とパカ湖、また現在はフニン州の一都市であるハウハにも近い。

中庭を囲むように配された円形住居(もしくはチュルパ)はかつて4300基近くあり、13世紀から16世紀にかけ人が住んでいた。村は城壁で守られ、中央通りを境に居住区は2つに分かれていた。住民の数は2万人におよんだと推測され、そのすべてに飲み水を提供できる規模の上水システムを有していた。

屈強な戦の民であるワンカ族は、その頑なで独特な地域性に特徴がある。彼らは牧畜や農耕、織物や陶芸に立脚した共同生活を営んでいたが建国までには至らず、ワリ帝国の施政から独立した村々のひとつとして、12世紀から16世紀にかけマンタロ渓谷の中部と上流部で集落を築いた。中でも規模が大きく最も美しい場所がトゥナンマルカだ。

(Luis G. Lumbreras博士筆 / 中央準備銀行サイトより引用)

新硬貨の発行枚数は通常通り1千万枚で、本日から市場に流通する。過去に発行された同シリーズ記念硬貨は次の通り。

1.   黄金のトゥミ (ランバイエケ州)
2.   カラヒアの石棺 (アマゾナス州)
3.   ライモンディの石碑 (アンカシュ州)
4.   シユスタニ石塔墳墓群 (プーノ州)
5.   サンタ・カタリナ修道院 (アレキパ州)
6.   マチュピチュ遺跡 (クスコ州)
7.   グラン・パハテン (サン・マルティン州)
8.   サイウィテの石 (アプリマック州)
9.   レアル・フェリペ要塞 (カリャオ特別州)
10. Templo del sol (アヤクチョ州)
11. クントゥル・ワシ遺跡 (カハマルカ州)
12. ワイタラ神殿 (ワンカベリカ州)
13. コトシュ遺跡 (ワヌコ州)
14. パラカスの工芸織物  (イカ州)
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