アマゾンのお尻ダンス 残念編

祭りの日、続き。人だかりができていたので覗いてみると、トラックの荷台で二人のお姉さんがお尻ダンスを披露していた。先ほどの広場で踊っていたお嬢さんたちより、明らかに薹(トウ)が立った二人。スタイルもよくないし、下手だし、こんなハレの場より場末の酒場のほうが似合う気がする。それにしてもステージが荷台とはなんとも気の毒な…。

赤いTシャツのオジサンがその場を仕切り出した。これから観衆を交えてのゲームが始まるらしい。観客の中から4人の男性が選ばれ、荷台の上に上がった。手を後ろに回して跪き、赤シャツの説明を聞いてニヤニヤとしている。どうも「目の前でお尻ダンスをするお姉さんの動きに合わせて、何かパフォーマンスをしろ」というらしい。お姉さんに触るのは厳禁(だから後ろ手にしている)。上半身と顔しか使えない中で、いったいどんなパフォーマンスをするんだろう?

顔面すれすれお尻ダンス開始!イヤイヤながらも、仕事と割り切って踊るお姉さん。その後ろで、ニタニタ野郎がお姉さんのお尻に顔を近づける。「ほらほら、もっと顔を近づけなきゃ!おーっと、触っちゃぁダメですぜ!でもほら、もっと!」と囃し立てる赤シャツ。観客も大笑いで見ている。余りにも品の無い遊びに私はびっくり。あー、セルバだねー。ペルーだねー。

ああ、この下品な顔と言ったら…(お姉さんも胸が危ないっ!)まったく何が楽しいのか全然分からないが、なぜか観客は大盛り上がりだった。男性だけでなく、女性もいっぱいいるのにみんな平気。「Que baile!(踊ってよー!)」って掛け声かけて、はしゃぎまくっている。途中、偶然なのかわざとなのかは分からないが、ニタニタ野郎の舌がお尻に触れたらしくお姉さんは激怒。「もうこんなこと、やってられないわ!」と荷台を降りかけたが、赤シャツに宥められ、仕方なく続けていた。悲しすぎる仕事だ。

この男は最悪だった。他の参加者の様子を見ながら、良からぬことを思いついたらしい。赤シャツに何か言って、お姉さんと対峙する形にしてもらった。踊り始めたお姉さん。タイミングを見計らうかのように、じーっと一点を見つめ続ける男…

次の瞬間!男はヘビのような舌を出してお姉さんに飛びかかった。危険を察知していたのか、お姉さんの素早いガードで接触は免れたが、本当に最低な男だ。赤シャツは笑いながら注意してたが、お姉さんはもう御冠。こんな嫌な思いをして、いったいいくら稼げるんだろう。

なんかすっごく気の毒なものを見てしまった。もっと若ければこんな情けない仕事なんてしなくて済んだかもと思うと、同情を禁じ得ない。ペルーには日本のような「若さがすべて」みたいなお稚児さん文化はないと思っていたが、そうでもないな。レストラン(まともな職場)で踊っていたのも、もっと若い女の子たちだったし。

ちなみにこのくだらないイベントは、Tres Crucesビール提供。赤Tシャツが「ビールはやっぱりトレス・クルセス!」っていう度に、ブランドイメージが落ちていく…なんて残念がるのはこの観衆の中でたぶん私だけだろうと思うと、それもまたちょっと悲しかった。

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“アマゾンのお尻ダンス 残念編” への2件の返信

  1. ん───残念すかり、ってかこれダンスもヘッタクレも無いような(苦笑)
    こんなんやったらいっそ「おんだ祭」の方があっけらかんとしてていいんじゃないかと(笑)

  2. だよねー。あまりにも残念なお尻ダンスでした。ところで「おんだ祭り」って知らなかったので、調べてみたよ。面白い!そしてもう世界を敵に回してしまいそうなほど、殴るはヤルは、大変な祭りだね(笑) これペルーでやったらもうすっごくウケると思うよ。それにしてもほんと強烈だね(笑)

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