ウルバンバ橋の破損でマチュピチュへの観光客足止め

ウルバンバ川の橋28日、クスコのマチュピチュ遺跡やキジャバンバへのルート上にあるウルバンバ橋が、30トン以上の土砂を積載したダンプトラックの通過により破損、通行止めとなった。

ビルカノタ川に架かるこの橋梁はクスコ市街とオリャンタイタンボを結ぶルート上に位置し、マチュピチュ遺跡へ向かっていた観光客約600人が影響を受けた。地元民の車を含んだ車両百台以上が橋の両岸で立ち往生し、多くの観光客がオリャンタイタンボ駅から(マチュピチュへと向かう)列車に乗り損ね、中にはクスコへと引き返す者もいたが約二時間後には警察の監視の下列を作り徒歩でこの橋を渡ったという。

ウルバンバ橋の橋長は約80m。ダンプの通過により20cm余りの亀裂が生じ、二次災害および破損防止のため地元警察がこれを封鎖した。この橋を通ってインカの聖なる谷やマチュピチュ遺跡へと向かう一日数千人の観光客のため、各旅行代理店は地元観光協会と協議し次の代替ルートを調整中。

代替ルート1. – クスコ市街からピサック(カルカ)経由でウルバンバ、オリャンタイタンボへ(道が狭く、通常より30分以上遅延)

代替ルート2. – クスコ市街から南下し、ウルバンバ、オリャンタイタンボへ(通常より2時間遅延)

国家治安警備機構および交通省道路局の技術者は、ウルバンバ橋は既に耐用年数30年を経過し金属疲労を起こしていると前置きした上で、ここ数日の降雨が(今回の損傷の)一因ではないかとの見解を示している。

マチュピチュ遺跡やコンベンション郡へと向かう車両一日当たり約2500台がこの橋を通過している。クスコ州自治体によると、新橋の建設には1年以上を要すという。

(ソース: LaRepublica.pe)