唖然茫然、そして苦笑い

チャチャポヤス1日目、その夜。楽しかったツアーを終え、ツアー代の未払い分を清算しに代理店Bに赴く。

対応してくれたセニョーラの様子がどうもおかしい。でもとりあえず半金を払って、明日の確認をして帰ろうとした。すると「ちょっと待ってね。ホセ(仮名)が話をしたいと言ってるから」と呼びとめられた。

ホセとは、私がメールでやりとりした人物の名前だ。微妙な笑顔でやってきたホセは一般的な挨拶の後、もにょもにょと訳の分からないことを言いだした。

(J)「いやぁ・・・君が最初4人って言ったらさぁ・・・ グループツアーだと思ったんだ・・・」云々。

(K)「・・・はぁ?なんですと!?」

(J)「え・・・だから実は・・・ 一番最後のメールはさ、ほら、別の子が書いたんだよね」「あれはグループ料金だから、●●ソレスほど足りなくってね・・・ いやー、困ったな、ははは」

(K)「・・・言ってることが分かりませんが」

(J)「あっ いや、あの、最初に4人って言ったでしょ?だからね、その、3人だと料金が違う・・・」

(K)「私たち、メールで何回やりとりした?このパソコンにメールが入ってるでしょ、探してよ!」

(J)「あ、うんうん、あるかな~、ある・・・かなぁ・・・」

(K)「なに、ないの?じゃあ私のパソコンを持ってこようか?その時のメールが見れるからっ!」

(J)「あ、あったよ、あった。ほらね、セニョリータ・ケイコ・・・。でもね、この最後のメールはボクじゃなくてね、他の奴が送っちゃったんだよね・・・」

(K)「一番最後のメールなんて関係ないでしょ。一番最初のメールをみてよ。私、最初からプライベートツアーでって書いたでしょ!」

(J)「えっ、えっ、書いてあった・・・っけ?」

(K)「最初の見ろって!」

(J)「は、はいっ!えーっと・・・『プライベートツアー・・・ 3人~4人で人数はまだ確定していません・・・』」

(K)「ほ~ら」

(J)「でもね、あのね、だからさ、そうだね、間違いだよね、ごめんね。でもさ、これじゃお金が足りなくてさ、あと●●ソレスはないと、ボクたちもね、困っちゃうんだよね」

(K)「言ってることが全然分からないわ。あんたんとこ、いつもこうやって旅行者を騙してるの?」

(J)「えっ、えっ、めっそうもない!」

(K)「じゃあ誰が悪いのよ」

(J)「えっと・・・ ボクです」

(K)「じゃあ、あんたが支払いなさいよ。誰のせい?あんたでしょ?ならあんたが責任を取るのが普通でしょ?」

(J)「え~ん、でも無理ですぅ」

(K)「こっちも無理よ」

(J)「じゃあグループツアーで・・・」

(K)「いやよ!なんのためにプライベートを申し込んだと思ってるの?ゆっくり写真を撮りたいし、説明も聞きたいし、私達は欧米人のように早く歩けないから、だからプライベートでお願いしたんじゃない!」

(J)「でもプライベートツアーは車代がかかるから・・・」

(K)「そんなの、しらん!」

(J)「ひえぇ~!お願いしますぅぅぅ~!!」・・・こんなんでした。

この後すったもんだした挙句、ガイドと昼食、入場料は込みのまま、明日のクエラップ遺跡訪問だけはグループの車で行くことになった。グループにはグループ専用のガイドがつくが、私たちにはロナルを特別につけると言う。当たり前だ、本来プライベートツアーなんだから!一緒にいた友達も呆れかえり、最後には「この約束を違えたら、あんた殺すからね」とまで言っていた。

こうやって書くとまるで私が悪い人みたいだが、ここで引き下がるなんてできないでしょ。ペルー人ってすぐ「Indecopi (公正取引委員会的なもの)に訴えるぞ!」ってクレームいう癖に、自分のミスは何が何でも認めようとしないのよね。

でもさ、ミスは仕方がないけど、なんでそのツケを他人に負わせようとする?メールのどこにも「グループ」って単語がないのに、なんで勝手に思い込む?ちゃんと「3人になりました。この場合いくら?」って聞いてるのに、なんで勝手に4人で計算する?

それにあんたんとこも、他人がホセの名前を騙ってメールするのかよ。最初から素直に謝れ!せめて最初から謝って譲歩の姿勢を見せていればまだしも、なにか「最後のメールは・・・」だっ!!最後のメールの2つ前には、すでに内容は固まっていただろうが。それはあんたが書いたんだろう?ホセーーーッッッ!!

ということで、この後「超面倒くさいアンタッチャブルな客」として、スタッフ全員に恐れられる存在となりました。ほほ。