アヤワスカで死亡した旅行者をシャーマンが遺棄

強力な幻覚成分を含む「アヤワスカ」を用いた儀式で死亡したと思われる米国籍の男性(18)を埋めた、とマードレ・デ・ディオス州のシャーマンが自供した。9月12日に地元警察が伝えた。

同州の州都プエルト・マルドナードの郊外で宗教的施設を運営していたホセ・マヌエル・ピネダ(通称マンコルト導師・58)は、被害者に処方したアヤワスカの分量が多過ぎ、ドイツ人の助手(32)とペルー人の大工(33)に手伝わせ死体を近くの畑に埋め、その後被害者を行方不明に見せかけた、と捜査員に告げた。3人はいずれも逮捕された。

導師は「8月22日夜にアヤワスカの儀式を行った。(被害者は)翌朝には亡くなっていた。施設のイメージを損なわないよう、被害者を近所の畑に埋めた」と自供。導師の供述に基づき、警察は9月11日に被害者の遺体を発見した。

被害者は8月17日米国から同州に到着。同月27日になっても帰国しないため、母親が来秘し捜索願を提出、息子の消息を追っていた。導師の話では、被害者は麻薬中毒症状を克服するため、アヤワスカによる治療を受けに同州を訪れていたという。

アヤワスカは、麻薬中毒や精神疾患などを抱える患者に対し、祈祷師がセラピーに用いる幻覚性の強い植物。導師が運営していた施設「シンブレ・シャーマニック・センター」では、インターネットを通じて同セラピーの宣伝を行っていた。  (ソース: エル・コメルシオ)