クリスマス、小さな奇跡の物語

12月26日(月) 阪急交通社・海外現地生情報に「リマっ子気分でプチバカンス。シエネギージャへ行こう!」が掲載されました!

今月始め、忘年会と称してみんなで1日を過ごしたシエネギージャ。「こんなに手軽に来れるんだから、観光客だって絶対楽しめるはず!」と思いご紹介させていただきました。

思い立ったらすぐに行ける手軽なリゾート地。地元リマっ子になった気分で、のんびりゆったり、楽しんでみませんか?

★★★★★★★★★

サンタクロース「このネコ、この家で飼ってるの?」

「ううん、違うのよ。この辺りに住んでる野良猫なんだけど、娘が餌をやるから、時々こうやって遊びに来るの。でも私は、動物はもう絶対飼いたくない。あんな思いをするのは、もう絶対いや。」

彼女には、とてもかわいがっていた犬がいました。15年も共に暮らしたその犬はまさに我が子同然、家族そのものだったのです。でもその犬は、2ケ月前に死んでしまいました。何日も何日も泣き続けた彼女は、もう二度と動物を飼うまいと心に決めていたのでした。

そして12月25日の朝。いつものように朝食の支度をしていると、突然娘が声をあげました。

「ママみて!ほら、あの子の足跡が!」

中庭と2階のテラスをつなぐ階段の下に、なんとあの犬の足跡が残されていたのです。何年か前に行った階段の敷設工事。その土台のコンクリートが完全に乾く前に、あの子が歩いてしまったのでしょう。

ぺたん、ぺたん、ぺたん。

小さな小さな足跡が3つ、そこにくっきりと残されていたのでした。

「ああ、あの子がここにいる、ここにいるのね!」

階段下というあまり目立たない場所ではありますが、かといって、絶対目に付かないという場所でもありません。なのに今の今まで、誰も気付かなかったのです。あの子が確かに生きていた、その証しを。

「ああっ、まるで神様からのクリスマスプレゼントみたい」

目に喜びの涙をいっぱい浮かべる彼女。母親がどれほどあの犬を大切にしていたか知っている娘も、共に涙を流さずにはいられません。

クリスマスの朝に起こった小さな奇跡。本当に素敵な出来事でした。

“クリスマス、小さな奇跡の物語” への4件の返信

  1. 素敵なお話をありがとうございます。
    ちょっと喉が詰まって涙腺が崩壊しました。(^_^;)

  2. けいこさんのクリスマスはいかがでしたか?何年もその足跡に気付かなくて、25日にはっと目に飛び込んできたなんて・・・すごいですよね。私にとっても本当に嬉しいできごとでした。

  3. 心に沁みるお話ですね。
    ペットと別れるのはほんとに辛いです。
    家族なんです~。^^

  4. そうですよね。私も彼女の涙を見て、胸がぐっとなりました。大切な家族が残してくれた小さな足跡、彼女にとっての宝物ですね。

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