電話会社をClaroに替えてみよう

ペルーにおいて老舗のT社が提供する電話サービスの質には悪い意味での定評があり、ネット上には毎日のようにペルー人の不満が書き綴られています。

これは我々在秘日本人の間でも同様で、周囲からT社に関する良い話題を聞いた試しがありません。自らの経験に照らしても、コーポレート・ガバナンスへの関心やカスタマー・サティスファクションに向けた企業努力とは甚だ縁遠い会社のようです。

そんな中、メキシコ系資本のTelmex Perúが2007年にリマのケーブルTV会社Virtecomを買収、これにより長年に亘ってT社の独占状態が続いていたペルーの電話市場に一筋の光明が射すことになりました。

また、今年10月にはTelmex PerúとClaroの商号で知られるAmérica Móvilが合併、サービスエリアの拡充と共に固定電話+インターネット+ケーブルTVのパッケージによる戦略でシェアを拡大しつつあります。

このClaroのサービスが概ね好評のようなので、T社へのささやかな抵抗の意味も含め、この度電話会社を乗り換えることにしました。以下成り行きを掻い摘んで記しておきます。みなさまのご参考となれば幸いです。

【1日目午前】Claroのサイトからパッケージを申し込む。いろいろと検討した上、我が家はPaquetes 3paly HDを選択。ネットも下り最大2Mbpsで月209ソレスとお得だ。因みにT社と同様のプランを契約した場合は、月269ソレスかかる。

【1日目午後】早速Claroから電話あり。疑問点等をチェックし、契約の手順を尋ねる。店頭に出向く必要は無く、工事の際サインすればよいとのこと。忙しい人にはありがたいかも。口頭での諮問で契約終了。7営業日以内に施工しますとの回答をもらった。

【2日目午前】Claroの電話工事担当部門から電話。工事予定は明後日の午後4時頃と通知される。

【4日目午後】約束より30分早い午後3時半に工事担当者2名到着。ペルーでは稀なことなので、ポイントは高い。アパート前の通りからケーブルを分岐、屋上から同軸ケーブル2本で配線。1本はケーブルTV用で、デコーダーを介してテレビ2台と接続。もう1本はインターネットと固定電話用で、無線LANルーターを経由して電話機およびPCに接続。電柱工事・各種設定・接続テストを含めた施工時間はおよそ3時間。

【5日目午前】T社に赴き解約手続き。待ち時間30分、窓口手続き5分。貸出機器を含め5営業日以内に撤去するとのこと。

結果: 電話応対・実際の施工等を含め全体的に対応がスムースで良い。固定電話の音声はクリアで問題なし。ケーブルTVも操作性を含め何ら問題なし。T社の場合は画面が消えたり音声が途切れたりと問題が多かった。インターネットの体感速度はT社のものと比較して早い。特に動画ファイルのダウンロードはT社より格段に早いと思う。また、固定電話回線におけるT社との決定的な違いは、月額通話時間数に日本を含めた数カ国への国際通話が含まれていること。

注意点: ケーブルTVのチャンネルは企業によって違うので、見たいチャンネルがある場合は事前に確認することをおすすめします。Claroでは今のところCable Mágicoの独占サービスチャンネルやNHKは配信されていません(2014年6月末現在NHK World、NHK共に配信中。但し追加料金要)。KBSは配信されていますが、これはペルー人に韓流ドラマファンが多いためでしょうか。

ということでT社対応という我が家最大のストレス要因を排除することが出来た上、快適なネット環境も手に入れて大変満足しています。

参考:Claro Paquetes 3play HDの周辺機器
Claro ルーター
ルーター前面

Claro ルーター
ルーター背面

Claro メインデコーダー>
メインデコーダー(HD対応) 下部はDVDプレイヤー

Claro サブデコーダーサブデコーダー(メイン1+サブ2でTV3台まで無償対応)